振袖というと、色柄をふんだんに使った豪華なデザインというイメージがありますが、近年、色柄をなるべく抑えたシンプルな振袖に人気が集まっています。

シンプルな振袖には、華やかな振袖にはないさまざまな特徴や魅力があるため、振袖を選ぶときは柄のない無地の振袖やワントーンコーデの振袖も検討してみるとよいでしょう。

今回はシンプルな振袖の特徴や魅力、選び方のポイントを解説します。

シンプルな成人式振袖の特徴や魅力

色柄が少なく、シンプルなデザインの振袖に注目が集まっている理由は大きく分けて5つあります。

落ち着きのあるシックな装いになる

色柄を抑えた振袖は全体的に落ち着いた雰囲気があり、大人らしいシックな装いになります。特に上質な生地を使った振袖の場合、生地の質感が全面に出やすく、気品のある振袖姿になるところが魅力です。

人目を惹きやすい

色柄を豊富に使った華やかな振袖姿の中で、無地の振袖やワントーンの振袖はかえって目立ちやすく、人目を惹きます。「他の人となるべく被りたくない」「個性的な振袖にしたい」という方は、あえてシンプルな振袖を選ぶというのも一つの方法です。

リーズナブルな振袖が多い

模様や刺しゅうをたくさん盛り込んだ振袖は加工に手が掛かっているぶん、振袖の価格も比較的高い傾向にあります。一方、シンプルな振袖はリーズナブルな価格帯のものが多いため、レンタルや購入のコストを節約できる可能性が高いでしょう。

小物の選択肢が広がる

振袖には、帯や帯揚げ、半衿などさまざまな小物を組み合わせますが、小物にも色柄が付いているため、振袖の色柄との相性を考えながらコーディネートしなければなりません。色柄の少ないシンプルな振袖は、どのようなデザインの小物とも合わせやすいため、組み合わせる小物の選択肢がぐっと広がります。そのぶんコーディネートの自由度も高くなるため、より自分らしい振袖姿を目指したいという方におすすめです。

成人式以外のシーンに活用しやすい

レンタル振袖の中には、前撮り撮影から式典の間、自由に振袖を貸し出すサービスを行っているところもあります。シンプルな振袖はパーティや結婚式、初詣など、用途やシチュエーションを問わずさまざまなシーンで活用できるため、成人式前にフォーマルな場に参加する予定がある方は重宝するでしょう。

シンプル系の振袖を選ぶときのポイント

シンプルな振袖を選ぶ際に押さえておきたいポイントを4つご紹介します。

コンセプトやイメージを明確にする

シンプルな振袖は小物との組み合わせの幅が広いぶん、着こなしの自由度も高くなります。コーディネートのイメージが曖昧なままだと、小物との組み合わせに悩んでしまう恐れがあるので、まずはなりたい振袖のイメージやコンセプトを明確にしておくことが大切です。例えば、「大人っぽい雰囲気にしたい」「他人と被らない個性的なスタイルにしたい」などが挙げられます。

なかなかイメージが湧かない場合は、振袖の画像が掲載されたWebサイトなどをチェックしてみましょう。「これいいな」と思う画像をピックアップしていけば、自分が求めるイメージを形にしやすくなります。

上質な生地を選ぶ

シンプル系の振袖は柄が少ないぶん、生地の質感が際立つ傾向にあります。振袖の生地は大きく分けて正絹とポリエステルの2種類がありますが、シンプルな振袖を選ぶときは上品な光沢があり、高級な質感のある正絹の振袖を選ぶようにしましょう。

正絹は肌へのフィット感も高く、着崩れしにくいという利点もあるため、振袖を着慣れていない方にもおすすめです。

柄ありのものを選ぶときはデザインを控え目に

シンプルな振袖は一色無地のものだけでなく、複数の色を使ったり、柄をあしらったりしたものもあります。ただし、色柄をふんだんに使用したものを選ぶとシンプル味が薄れてしまうので、柄ありのものを選ぶときは控え目なデザインのものをチョイスしましょう。

例えばこちらの振袖のように、袂や裾の一部のみに色柄をあしらったものなら、シンプル系振袖の魅力を損なわず、ほどよいアクセントになります。

色はイメージやパーソナルカラーに合わせて選ぶ

シンプル系の振袖はワントーンコーデが基本なので、地色はイメージやコンセプトに合ったものを選ぶことが大切です。例えば、ガーリーな雰囲気にしたいのならピンク系や赤系、スタイリッシュなイメージにしたいのなら黒や白系を選ぶとよいでしょう。

また、自分の肌や目の色などから導き出したパーソナルカラーに合わせて選ぶという方法もあります。例えば、イエローベースならオレンジや赤などの暖色系と相性がよい傾向にあります。

一方、ブルーベースなら青や紫などの寒色系を選ぶのがポイントです。

成人式で人気のシンプル系振袖を着こなしてみよう

シンプル系の振袖は、上品で大人っぽい着こなしになる、人目を惹きやすい、コストを抑えやすいなどのメリットがあることから、近年人気が高まっています。シンプルな振袖を選ぶときは、まずコンセプトやイメージを明確にした上で、柄の有無や色の選択を行うと理想の振袖姿を実現しやすくなるでしょう。

イメージがなかなか思い浮かばないという場合は、いろいろな振袖の画像を参考にするのがおすすめです。

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