「振袖は成人式でしか着ないものだから購入せずにレンタルする」こんな考えで、約半数の人は振袖を買わずにレンタルする時代となりました。

しかし、振袖レンタルについて調べていると「オーダーレンタル」という言葉をよく目にすることでしょう。普通のレンタルとどう違うの？料金はどう違うの？ 今回の記事では、振袖のオーダーレンタルと通常レンタルの違いについてまとめてみました。是非ご覧ください。

振袖のオーダーレンタルとは

①振袖の新作が着られる

新作はまだ誰も着たことのない新品です。オーダーレンタルではない振袖レンタルの場合、当たり前ですが、あなたが着る前に何人かの女性がその振袖を着ているのです。
今の人はあまりその点気にしませんが、お母さんの時代は中古の振袖＝お嫁にいけなくなる、という迷信がありました。
何人もの人が着用した振袖ではなくウチの娘には新品を！とこだわるご家庭であれば、是非購入より安くてオトクなオーダーレンタルをお勧めします。

②振袖を自分サイズに仕立て直す

振袖は日本のドレスです。結婚式で着るドレスを試着しない人はいないですよね。何枚もの中からお気に入りを決めて、試着して、サイズが合わない部分はダイエットをしたりドレスの裾だしをしたりと万全の調整をします。

それと同じく、振袖の場合でも着る人の体型に合わせて仕立て直すという考え方があります。ドレスよりはおはしょりでサイズをごまかせる振袖ですが、やはり自分のサイズに調整してもらった振袖は佇まいの美しさが別格です。
振袖のオーダーレンタルでは新作振袖を自分にぴったりのサイズに仕立て直してくれます。

③新作購入価格の半額が相場

振袖のオーダーレンタルでは振袖の新作が購入価格の約半額で借りられます。振袖の新作の相場はデザインにより幅はありますがたいてい５０万円前後と考えればよいでしょう。
それが半額の２５万円で借りられるとなるとやはりオトク感がありますよね。

但し、あくまでレンタルですので自分のものにはなりません。振袖を卒業式、結婚式でも着る予定があるなら、レンタルではなく購入の方が費用としては安くなります。

普通の振袖レンタルと何が違う？

①新作だから断然きれい！

振袖レンタルをする時に、借りる振袖は過去に何回着用されたかを気にして借りる人はいませんよね。
しかし、車をレンタルする場合は走行距離を気にしてレンタカー会社を決める人は多いことでしょう。
振袖はきちんと保管すれば何十年も着られる衣服ですが、やはり着用回数の多い振袖と新品は見た目が全然違います。

②カタログや雑誌でモデルが着ているような振袖

振袖は毎年新作が発表されています。
その多くは雑誌やテレビなどのメディアでモデルやタレントが着用しているものです。
アパレルにいたことのある人であれば分かりますが、振袖の新作を作るにはおよそ１年以上前から振袖製作チームにより企画されています。

【新作振袖ができるまで】
1.振袖の企画
2.振袖のデザイン出し
3.素材の決定→試作品製作
4.量販品のデザイン・縫製・仕様等詳細の決定
5.市場での販売  

時間も手間もかけられて世に出る振袖の新作は、充分にマーケティングされた上で製作されているため「今女の子が着たい振袖」「今女の子が可愛いと思う振袖」をコンセプトに最高に綺麗でカワイイ振袖が揃うのです。

オーダーレンタルのデメリットは料金が少し高いこと

新作を半額で借りられるオーダーレンタルは、振袖を買いたいけどちょっと高い、、と躊躇する親子にとても人気があります。
しかし、前述したようにレンタルはあくまで借り物なので成人式が終われば振袖を返却しなくてはいけません。
一度しか着ないものに２５万円なら、もう少しフンパツして３５万円の振袖を買う、というようにレンタルではなく購入派に切り替える方もいらっしゃいます。

まとめ

振袖のオーダーレンタルは既製品ではなく新作を採寸後に貸してくれるシステムです。
そのため、既製品レンタルよりは１０万円ほど料金が高めです。予算や今後振袖を二度と着ないのかよく考え、レンタルかオーダーレンタルか（または購入か）を決めていきましょう。